「朝起きると首肩が痛いんです。寝違えたのかも…」
サロンで、このようなご相談をいただくことがよくあります。
その時、多くの方が「枕が合わないのかも」とおっしゃいます。

確かに、枕が原因で首や肩に負担がかかることもあります。
でも実際にお体を触らせていただくと、私は別のことが気になることがあります。
それは、顎の筋肉がガチガチに硬くなっていることです。
「枕が原因」ではなく、「食いしばり」が原因かもしれません
先日ご来店されたお客様も、
「朝起きると首や肩が重くて…。枕を買い替えようと思っているんです。」
とお話しされていました。
ところが、お顔や顎を触らせていただくと、咬筋(こうきん)はかなり緊張した状態。

「寝ている時に食いしばっていると言われたことはありませんか?」とお聞きすると、
「いいえ。食いしばりなんて考えたこともありませんでした。」とのことでした。
実際、こうしたお悩みをお持ちの方はとても多いんですよ。
食いしばりは、夜だけではありません。
・パソコン作業
・スマートフォン
・運転
・家事
・仕事
・ストレス
集中している時ほど、人は無意識に歯を合わせてしまいがちです。
本来、何も食べていない時や話をしていない時は、上下の歯は触れていないのが正常です。
ところが、現代はストレスや集中する時間が長く、日中も食いしばっている方がとても増えています。
そして、その緊張が夜まで続くと、眠っている間も顎が休めず、朝には首や肩までガチガチ…。
そんな状態になっていることもあるのです。
食いしばりが首や肩まで影響する理由
顎の筋肉は、首や頭の筋肉とつながっています。
そのため、咬筋や側頭筋が緊張すると、
・首がこる
・肩がこる
・頭が重い
・朝から疲れが残る
という症状につながることがあります。
ここでの問題は、健康は勿論、小顔リフトアップの大敵である「エラ張りやフェイスラインの崩れ」にも十分影響しているということです。
小顔にも、健康にも大切なのは「顎を休ませること」
小顔リフトアップケアというと、お顔だけをマッサージするイメージがあります。
でも、本当に大切なのは、顎の筋肉が力を抜いて休める時間をつくることです。
サロンでは、お顔だけでなく、首や肩、頭など全身のバランスを整えながら、緊張した筋肉をゆっくり緩めていきます。

施術後、「久しぶりにぐっすり眠れました。」「朝まで一度も目が覚めませんでした。」というお声をいただくことも少なくありません。
しかし、毎日の仕事や家事、育児、人間関係など、私たちは知らず知らずのうちにストレスを受けています。
すると、せっかく緩んだ筋肉も、また少しずつ緊張し、無意識の食いしばりを繰り返してしまうことがあるんです。何だか勿体ない気がしています。
サロンでも「マウスピース」のお話をしています
私はサロンで、お顔や首、肩の筋肉を触らせていただきながら、食いしばりが気になる方には、歯科医院でナイトガード(マウスピース)について相談してみることをおすすめすることがあります。

「小顔のためですか?」
と聞かれることがありますが、それだけではありません。
実は、夜間の食いしばりは、自分では気づかないほど強い力が歯や顎にかかることがあります。
歯科では、歯のすり減りやひび、詰め物が欠ける原因の一つとして、夜間の食いしばりや歯ぎしりが挙げられています。
40代、50代はまだ「歯は丈夫だから大丈夫」と思っていても、その積み重ねが10年後、20年後の歯の健康につながります。
だから私は、小顔づくりだけでなく、将来も自分の歯で美味しく食事を楽しむためにも、「今、食いしばりをしていないか」を一度歯科で相談してみることをおすすめすることがあります。必要に応じて、マウスピースという選択肢もあるということを知ってほしいからです。
枕を買い替える前に、一度チェックしてみてください
朝起きた時、
□ 顎がだるい
□ 歯を噛み締めている感じがする
□ こめかみが張っている
□ 首や肩が重い
□ 日中も気づくと歯が当たっている
こんなサインはありませんか?
もし思い当たることがあれば、原因は枕だけではないかもしれません。
今日からできる!食いしばり改善ホームケア
食いしばりは、毎日の小さな習慣を変えるだけでも改善のきっかけになります。
① 今、この瞬間に歯は触れていませんか?
何も食べていない時や話していない時は、上下の歯は少し離れているのが正常です。
気づいたら「歯を離す」を繰り返すだけでも、顎への負担は減らせます。
② こめかみを30秒やさしくほぐす
食いしばりが強い方は、側頭筋も硬くなっています。
入浴後や寝る前に、円を描くようにやさしくほぐしてみましょう。

こめかみに手を当てたら、お顔を引き上げるように少し上へ持ち上げ、そのまま耳の後ろに向かって小さく円を描くようにほぐしてみてください。
強く押し込む必要はありません。皮膚を優しく動かす程度で十分です。
③ 舌を上あごにつける
舌先を上の前歯の少し後ろにつけると、自然と上下の歯が離れやすくなります。
これは歯科でも指導されることがある、顎の力を抜くための方法の一つです。
④ 深呼吸を3回する
食いしばりはストレスや緊張とも深く関係しています。
鼻からゆっくり吸い、口から長く吐く呼吸を3回繰り返すだけでも、顎の力が抜けやすくなります。

この小さな意識の積み重ねが、食いしばりの予防につながり、小顔づくりはもちろん、首や肩への負担を軽減する第一歩になります。
もし朝起きた時の首や肩の重だるさが続いているなら、「枕が合わない」のではなく、「食いしばり」という視点から、ご自身の体を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
寝具屋さんへ行こうと思ったのに歯科医院へって、全く違う選択肢ですけどね。笑

