「肩を揉んでも、その日は楽になるけど、またすぐ元に戻る。」
そんな経験はありませんか?
実は、肩こりがなかなか改善しない方には、ある共通点があります。
それは呼吸が浅いことです。
サロンでも初めてご来店されるお客様の多くは、深く息を吸おうとしても思うように吸えません。
「ちゃんと呼吸しているつもりです。」
そうおっしゃる方がほとんどですが、実際に施術をしながら呼吸を見ていると、首や肩ばかりが動き、お腹や肋骨はほとんど動いていないことが少なくありません。
そしてこの「肩で呼吸をするクセ」は、肩こりだけの問題ではありません。
それが、顔のたるみやむくみ、くすみまで関係しているとしたら驚きませんか?
「顔の悩みなのに、呼吸が関係あるの?」
そう思われるかもしれませんが、実はそこには、首や肩の筋肉、血流、リンパの流れが深く関係しているんです。
肩こりの原因は、肩だけではありません
呼吸の主役は「横隔膜」という筋肉です。
本来は息を吸うたびに横隔膜が上下に動き、肋骨も自然に広がります。
ところが、
・ストレス
・長時間のスマホやパソコン
・猫背や巻き肩
・疲労の蓄積
などが続くと、横隔膜が硬くなり、動きが小さくなります。
すると、お腹ではなく首や肩の筋肉を使って呼吸をするようになります。
つまり、呼吸をするたびに肩を使い続けている状態です。
これでは、いくら肩を揉んでも、またすぐ肩が硬くなってしまいます。
そして、40代以降に多い「尿失禁」との関係
「横隔膜と骨盤底筋」は、呼吸に合わせて一緒に動く“チーム”のような筋肉です。
40代頃から「トイレが近くなった」「くしゃみをするとヒヤッとする」と感じる女性が増えてきます。その背景には、骨盤底筋の働きの低下が関係していることもあります。
深い呼吸で横隔膜がしっかり動くようになると、骨盤底筋も呼吸に合わせて自然に動きやすくなります。
だからサロンでお伝えしている「お腹をほぐしながら呼吸を意識するホームケア」は、肩こりや疲れだけでなく、40代以降の女性にとって大切な骨盤底筋を意識するきっかけにもなっているのです。
肩こりが「顔のむくみやくすみ」にも関係する理由
呼吸が浅くなると、横隔膜の動きが小さくなり、本来備わっている「筋肉のポンプ作用」が十分に働きません。
すると、血液やリンパ液の循環が低下しやすくなり、細胞へ酸素や栄養が届きにくくなる一方で、老廃物は回収されにくくなります。
その結果、
- 顔がむくみやすい
- 顔色がくすんで見える
- 疲れているように見える
- 朝からスッキリしない
- 身体が重だるい
そんなお悩みにもつながっていきます。
「最近、顔色が冴えないな。」
そう感じる時は、スキンケアだけではなく、呼吸にも目を向けてみることが実はとても大切なんです。
チネイザンでお腹をほぐす本当の目的
サロンのお腹ケア(チネイザン)では、内臓の周りを優しくほぐしながら、呼吸にも意識を向けていただいています。
すると、不思議なくらい一回目より二回目、二回目より三回目と…
ご来店の度に、皆さん呼吸がとても上手になっていきます。
「こんなに息が入るなんて初めて。」
そんなお声をいただくことも珍しくありません。

そしてご自宅でもできるように、お腹を優しくほぐすホームケアを必ずお伝えしています。
ここでも、本当に意識していただきたいのは、お腹を揉むことだけではありません。
実は、お腹をほぐす目的は、お腹を柔らかくすることだけではなく
横隔膜が動きやすい身体をつくり、本来の深い呼吸を取り戻すこと。
これも大切な目的のひとつだからです。
特に大切なのは、「吸うこと」よりも「吐くこと」。
肺の中に古い空気が残っていると、新しい空気は十分に入りません。
例えばコップに水が残ったままだと、新しい水が入らないですよね。それと同じです。
まずはゆっくり最後まで吐く。
すると自然と、身体は必要な分だけ空気を吸い込めるようになります。
今日からできる簡単ホームケア
- 仰向けになる、または椅子に楽な姿勢で座ります。
- 両手をおへその周りに優しく添えます。
- お腹を軽く円を描くようにやさしくほぐします。
- 力を入れて揉むのではなく、お腹が温まるくらいの優しい圧で十分です。
- お腹を触りながら、口からゆっくり長く息を吐きます。
- 吐き切ったら、無理をせず自然に鼻から息を吸います。
「吐く」ことを意識するだけで、横隔膜が少しずつ動きやすくなっていきます。

深く呼吸ができる身体になると、肩が軽くなるだけでなく、血流やリンパの流れも整い、顔のむくみやくすみ、疲れやすさにも良い変化が期待できます。
「最近、呼吸が浅いな。」
そう感じたら、それは身体からの小さなサインかもしれません。
肩だけを頑張ってほぐすのではなく、呼吸にも意識を向けてみてください。
そして、プロのケアを上手に取り入れながら、ホームケアのコツも掴んでいってほしいと思います。
疲れにくい老けないカラダ作っていきましょう。^^

