先日、お客様とスキンケアのお話をしていた時のことです。
「娘と一緒に毎日シートパックをしているんです。」
と、とても嬉しそうに教えてくださいました。
親子で美容を楽しめる時間って、とても素敵ですよね。
だから私は、その場では「実はシートパックにはこんな一面もあるんですよ」と、ほんの少しだけお話しました。
でも、そのあと改めて思いました。
「保湿=シートパック」と思っている方は、意外と多いのではないかな?と…
なので今日は少しだけ、そのお話をしたいと思います。
お肌は「濡れている時間」が長いほど弱くなる
「保湿はたくさんした方がいい。」
そう思っている方は多いと思います。
でも実は、お肌は乾いている時よりも長時間濡れている時のほうがバリア機能が弱くなりやすいんです。
例えば、お風呂に長く入ると指先がふやけますよね。
あれは角質層が水分を吸いすぎて、一時的にバリア機能がゆるんでいる状態です。
シートパックも同じように、肌を長時間密閉することで角質層がふやけやすくなります。
すると細胞同士の結びつきがゆるみ、本来肌の中にとどめておきたい水分まで逃げやすくなってしまいます。
さらに、シートが乾いてくると、今度は肌から水分が蒸発しやすくなります。ここがシートパックの落とし穴。
「潤わせているつもり」が、使い方によっては、結果的に乾燥しやすい肌をつくってしまうこともあるのです。
そして…
大容量シートパックには、もう一つ気になることがあります
最近は30枚入りや50枚入りなど、大容量のシートパックが人気です。
でも考えてみてください。
一度開封したものを、指を入れて取り出し、何週間も繰り返し開け閉めしますよね。
指からの雑菌を防いだりその間に品質を保つためには、防腐剤などの品質保持成分が必要になります。
もちろん、防腐剤自体が悪者というわけではありません。
現在使われている化粧品の防腐剤は、安全性を確認したうえで配合されています。
ただ、敏感肌の方や肌がゆらいでいる時は、できるだけ余計な刺激を減らしたいという考え方もあります。
だから私は、「毎日わざわざシートパックじゃなくてもいいのでは?」と思っています。
では何が良いのでしょうか?
実は、誰でも持っている最高の美容アイテムがあります
それは…
あなたの手です。
高価な美容機器でもありません。
何万円もする美容液でもありません。
毎日必ず持っている「手」が、実はとても優秀なんです。
化粧水や美容液を手のひらで包み込むように優しくハンドプレスする。
手のぬくもりを感じながら、肌をこすらず、ゆっくりなじませる。
その数十秒が、お肌にとってはとても心地よい時間になります。

そして何より、自分の肌に毎日触れることで、
「今日は少し乾燥しているな。」
「いつもより柔らかい。」
「昨日より調子がいい。」
「少しずつ潤ってきた。」
そんな小さな変化にも気付けるようになります。
これはシートパックでは得られない、大きなメリットです。
美肌は「与える量」ではなく「肌を守ること」
40代を過ぎると、お肌に必要なのは、
何かをどんどん与えることではありません。
本来お肌が持っているバリア機能を守ること。
摩擦を減らすこと。
必要な保湿をして、その潤いを逃がさないこと。
その積み重ねが、5年後、10年後のお肌を変えていきます。
あなたには、生まれた時から備わっている「手のぬくもり」という最高の美容アイテムがあります。

どうか今日からは、その強力な武器を信じて、お肌に優しく触れてあげてください。
きっと、お肌もその優しさに応えてくれるはずですよ。
