お酒を飲む日は、お米を食べません」
お客様から、よく聞く言葉です。
そして、その後に、
「でも、最後に乾き物のお煎餅や甘いスイーツが欲しくなって食べちゃうんです。笑」
というお話も、実は少なくありません。
これを読んで、
「あれ?私のことかも……」
と思った方もいるのではないでしょうか。笑
もちろん、甘いものを食べたからダメという話ではありません。
ただ、一度知ってほしいのが、
お酒とお米は、どちらもエネルギーを持っていても、同じ栄養ではない
ということ。
「お酒を飲むから、その分お米を抜けばいい」と単純に置き換えることはできません。
身体をパズルに例えてみると……
私たちの身体は、たくさんの材料でできた大きなパズルのようなもの。

毎日の食事から材料を受け取り、古くなったものを壊しながら、新しい身体を作っています。
ところが、食べる量を減らし続けて、身体に材料が入ってこなくなると、
「材料がないなら、今あるものを使おう」
と、身体は自分の組織を分解して、エネルギーや材料を確保しようとします。
残念ながら、脂肪だけを都合よく使ってくれるわけではありません。筋肉など、身体を支えているものまで利用されることがあるということです。
つまり、
「痩せるために、お米というピースを一つ外しているだけ」
と思っていたら、
実はそのピースだけではなく、パズルを支えている土台まで削ってしまうことがある。
だからこそ、
「体重は減ったけれど、身体の土台まで削っていないかな?」
という視点も大切なんです。
そして、極端な糖質制限や食事量の少ない状態が長く続くと、エネルギーに必要な中性脂肪が低くなることや、身体の代謝を調整する甲状腺の働きにも関係してくることがあります。
ここは少し奥が深いので、中性脂肪と甲状腺については、また別の記事で詳しくお話ししますね。
骨も筋肉も、身体が作っている
以前のブログで、骨粗鬆症のお客様のお話でも書きましたが、
骨も、筋肉も、肌も、髪も。
私たちの身体は、毎日の食事から得た材料を使って作られています。
だからこそ、
「何を減らすか」だけではなく、
「何を身体に届けるか」
も考えてほしいのです。
「一日のうち、一食はちゃんと食べているから大丈夫」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、身体はその一食だけで一日分をまとめて作っているわけではありません。
毎日の食事から少しずつ材料を受け取りながら、身体を作り、修復しています。
だからこそ、「食べているか・食べていないか」だけではなく、どんなものを、どのくらい、どんなリズムで食べているのかを見ることが大切です。
「こんなに頑張っているのに」と思っているあなたへ
ファスティングや食事制限を頑張ってきた方の中には、
「こんなに頑張っているのに……」
と思っている方もいるかもしれません。
でも、それは頑張りが足りなかったのではなく
ただ、身体の仕組みを知らなかっただけかもしれません。
「痩せるために減らす」ことだけではなく、
「これからは、身体を守りながら整える」
という方法もあります。
今までやってきたことを、全部否定する必要はありません。
知った今日から、少しずつ変えていけばいい。
まずは、「お酒を飲むから、お米は抜こう」と思ったときに、
「あれ?私、身体に必要な材料まで減らしていないかな?」
と、一度立ち止まってみる。
そんな小さな気づきからで十分です。

そして、もうひとつ大切なのが、
「どのくらい食べればいいの?」は、実は人それぞれだということ。
年齢だけでなく、体質や遺伝的な傾向、普段の生活習慣、活動量、そして食事による血糖値の変化などによっても、必要な食事量は変わってきます。
だから、誰にでも同じ食事法が当てはまるわけではありません。
このような身体の内側に関わるプライベートな部分は、ブログでは一律にお伝えするのではなく、サロンでその方の身体や生活に合わせて、個別にお伝えしています。
美容も健康も、身体を削って手に入れるものではなく、
身体の土台を守りながら、一緒に整えていきましょう。

